『パパと呼ばないで』のロケ地巡り

『パパと呼ばないで』のロケ地巡り

撮影日2020/11/7

「パパ」役の石立鉄男さんが杉田かおるさん演じる「千春」を「チー坊」と呼ぶ昭和のテレビドラマ、『パパと呼ばないで』。ドラマを見ていると路面電車が走ってるじゃないですか!

当時まだ小さい子供だった自分はここが月島であること、路面電車が走っていることなど全く意識もしていませんでした。50年近く前の月島。ロケ地が見たくなって行ってみました。

石立鉄男さん演じる会社員「右京」が会社に通うときに使っていた路面電車。停留所には「新佃島」と書かれていました。

後から分かったのですが、現在の都営バス停の「月島駅前」辺りにあったということ。(清澄通りと下に出てくる「佃大通り」との交差点近く)

写真は現在の都営バス停の「月島三丁目」。「新佃島」の次の停留所「月島通三丁目」です。



地下鉄「月島駅」。当時の都電は、この清澄通りの中央分離帯あたりを走っていました。この路線は1972年廃止ということもわかりましたが、ドラマに出ていたのがちょうどその頃。廃止直前の映像と思われます。

月島駅から越中島に向かって少し歩くと、第2話で右京が会社の女性とデートの待ち合わせをした場所、初見橋交差点があります。

右奥に見えるENEOSのスタンド、当時は日本石油でした。

ドラマ当時はまだこの新月陸橋は無く、空が広々と見えていました。

清澄通りを真っ直ぐ進むと月島と越中島を結ぶ「相生橋」があります。 当時は現在のようなトラス構造ではありませんが、ドラマに何度も出て来た場所です。

佃大通り。この通りも何度か登場しました。

ドラマを見ていて、最初に場所を特定出来た場所はこの郵便ポスト。赤いひさしの場所は当時からタバコ屋さん。ドラマでは2軒右隣の、写真では白い入り口のお店が長女の園子が働く美容室でした。

長女園子は右京のお嫁さんに。最終回では、チー坊と3人で手をつないで道路を渡るシーンがここ。右下のヘアーサロンは、当時床屋さんの看板が出ていました。真ん中の茶色いお宅は当時から変わっていない様子。

右京、チー坊が下宿していたお米屋さん跡地。素敵な1件屋に変わっていました。通りに面したお店の入り口に対し、玄関は右下の路地側にありました。

右京、園子が結婚式を挙げる神社はここ「住吉神社」。その他にも何度かこの神社が登場します。

神社内にある鰹塚。一瞬映るこの大きな塚と文字でこの神社を特定しました。

第9話で長女園子と次女和子が相談する場所、住吉神社の裏手です。

当時、レンガ作りの神輿庫のこちら側は空き地になっていて(白っぽい壁の蔵は無かった)、岸壁に二人腰掛けて話し合うシーンがありました。当時岸壁はこんな沢山の草木で覆われてはいませんでした。現在ここまでは立ち入れません。

佃大橋。このサイトでも夜景シーンなどを何度か紹介したことがありますが、まさかこんな形でまた登場するとは。

月島を後ろにして佃大橋を渡ったすぐのところにある公園「明石児童公園」。チー坊がひとり悩んでるシーンがあります。ドラマでは砂場がありました。

最終回、チー坊がママになった長女園子に泣きながら抱きつくシーン、西仲橋。真ん中に見えているのは月島川水門。当時マンションを含め高いビルはほとんど無く時の流れを感じます。



子供ながら大好きだったドラマのロケ地巡り。今のドラマなどは全く見ませんが、何だか急に行ってみたくなりました。昭和の時代ならではの場面が沢山出てきた「パパと呼ばないで」。路面電車や、立体交差のない大通り。当時まだ特急電車の中ではたばこが吸えてたみたいですよ。

月島と言えば、お好み焼きやもんじゃで有名ですが、半世紀近く前の昭和の面影をたどるのもなかなかでした。

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