荒川区神社巡り(古地図を辿って:Part1)
隅田川神社、石浜神社、胡録神社、南千住日枝神社、南千住熊野神社、素盞雄神社
撮影日 2021/1/30
ネットを見ていたら、たまたま東京の古地図を発見。西暦1450年以前の、現在の隅田川から西側、不忍池ぐらいまでがまだ沼地のような場所だった頃から存在している神社が記されていました。
あまり今まで神社の創建年とか古さは意識していなかったのですが、上野より東側がほとんど陸地でなかった頃からその沼を囲むように存在する神社!
と思ったら、どうしても行ってみたくなりました。
と言うわけで、荒川区にある隅田川神社からスタート!
隅田川神社(古称:水神宮、浮島宮)
最初に訪れたのは、隅田川神社。古地図には隅田川に浮かぶ島のような場所にあったようだ。鳥居をくぐると巨大な集合住宅と東白髭公園があり、それらを越えてようやく社殿があります。
(あまりにも鳥居が目立たないので、背景をモノクロ加工しました。)
石碑に「水神社」とあわせ「船霊社」とあったので、何だろうと思い調べてみると・・・
『船霊(ふなだま)とは、海の民が航海の安全を願う神。船玉とも表記する。また、地方により、フナダマサン、フナダンサン、オフナサマなど、様々な異名がある。』(Wikipediaより)
場所からすれば、川を渡る船の航行の安全を守ってくれる神様のようです。
御鎮座の年代は未詳とのことだが、源頼朝(1147~1199)による創設説があるということで、そうなると、約850年以上も前のことになります。
隅田川神社を後にして白髭橋で隅田川を渡り、次の石浜神社(石濱神社)に向かいます。
石濱神社
最近、リニューアルしたのでしょうか、すごく綺麗で整然としてます。
こちらの石濱神社、創建は神亀元(724)9月11日とされており、そうすると今からなんと、1300年近く前ということになります。
「招来稲荷神社」、「白狐神」の鳥居もそうでしたが、笠木に反りが無く、貫が柱まで。
次の神社に向かいます。
今日は風もすごく強かったのもあるのですが、猛烈に寒かった。途中足元を見ると霜がはってました。3~4cmぐらいの厚みがあったでしょうか。都内では最近珍しい?少なくとも私は久しぶりに見ました。
胡録神社
こちらは、「古地図」には載っておらず、比較的最近の創建なのかと思いきや、永禄四年(1561年)8月とのこと。先の二社で感覚が麻痺してきているが、460年も前!
この鳥居は笠木が丸太型、額束無し、貫が柱までと、靖国神社のそれと同じ作りです。
南千住日枝神社
地図を見ながら移動していると、予定していなかった神社が現れました。
南千住日枝神社というそうです。
ところがこの神社、周りに柵がしてあり中には入れませんでした。鳥居も無く木の柱が2本立ててあるだけ。しばらくしたらまた訪ねてみたいと思います。
南千住熊野神社
もうひとつ、地図を眺めて歩いていたら、南千住熊野神社を見つけました。しかしながら、こちらも門が施錠されており、お参りすることはできませんでした。
ふたつ連続で入れないのは初めてです。
素盞雄神社(すさのおじんじゃ)
ダイナミックな姿勢の狛犬。下に子供(?)もいます。尾がダイナミックになびいていて、これも珍しい形ではないでしょうか。
創建は平安時代延暦14年(795)4月8日。先ほどの石濱神社には及ばないものの、こちらも今から約1230年も前。その間、それ以前からずーっと日本国。凄いですね!
分かりづらいと思いますが、この御神水も凍ってます。今日はとにかく寒い!
抜けるような青空に日の丸が映えます。
猛烈な風と寒さの中、今日前半は6社を周って来ました。
改めて創建の年代を調べて驚くばかりです。
同じ地に鎮座し、千年以上も前から、土地の安全を守ってくださっている神様。
本当に感謝です。
風が強かったせいもあり、雲が全く無く快晴。神社の建物の色と青空。綺麗でした。
日の丸も合うんです。
この後、古地図に記載があった、北区(JR王寺駅近く)にある王子神社、平塚神社へ行ってみたいと思います。(区神社巡り(古地図を辿って:Part2)で紹介)