品川区(北部)神社巡り
諏方神社、茂原神社、寄木神社、利田神社、品川神社
撮影日 2021/1/31
今日は品川区の北部に鎮座する神社を訪ねてみます。
南品川諏方神社
京浜急行・青物横丁駅からほど近い南品川諏方神社。
諏訪ではなく諏方と書くんですね。
詳細は不明のようですが、鎌倉時代・弘安年中(西暦1278~1287年)の創建と言われており、今から約740年前になります。
朝早かったのですが、多分ご近所だろうと思われる方々が数人でお掃除されていました。
両側は民家との仕切りが無く隣接しており、とってもアットホームな感じがしました。
決して広くない神社でしたが、なぜかとても居心地のいい場所でした。
茂原神社
諏方神社から徒歩で約10分ほどで、手前の目黒川にかかる鎮守橋を渡ったところに茂原神社があります。
向かって左側(吽・うん側)の狛犬。
屋根の左右には、龍の頭がのぞいてこちらを見ています。こちらは向かって左側。
向かって右側(阿・あ側)の狛犬。両方とも「子取り」の形式です。
目黒川のほとりということもあるのか、非常に解放感のある神社でした。
鳥居脇に咲いていた、調べてみたのですが、これは「寒緋桜(カンヒザクラ)」?「子彼岸桜」?最初色からして梅だと思ったんですが、花びらが桜ですよね。
左側に目黒川が流れています。
青い空に木造社殿、緑色の屋根、そしてピンク色の花。大好きな組み合わせカラーです。
こちらの茂原神社は、和銅2年(西暦709年)の創建だそう。1300年前!?
寄木神社(よりきじんじゃ)
創建は慶長年間(1598~1614)。400年以上も前。安土桃山時代ですね。
日本武尊が御東征の折、荒海を鎮めるために入水した弟橘姫の船の残木を浪人が拾い上げこれを祀ったといわれているそうです。
写っているこの狛犬の前に、もう一対、頭に皿がある珍しい狛犬がありました。古くて頭が欠けているのかと思っていたら、お皿だったようで、「かっぱ狛犬」と呼ばれ、かつては皿の上に蝋燭を立て灯台の代わりとして沖にいる船の目印としたと伝わっているそうです。
貴重な写真を撮り漏らしちゃいました!
また伺います。
すごく日当たりが良くて暖かそうな阿吽の「阿」側。
それに対して、日当たりが全然無く寒そうな「吽」側。朝10:30頃の撮影ですが、東向きで住宅の間に建つ神社のため、すぐに日陰になってしまうのでしょう。
「阿」側の子供の獅子が牡丹の花を加えてますね。
先ほどの茂原神社では牡丹は「吽」側にありました。牡丹には「富貴」「高貴」などの意味があるそうですが、狛犬としてはどのような意味があるのでしょうか?
この位置からも「かっぱ狛犬」は見えません。残念。
利田神社(かがたじんじゃ)
創建当時(1636(寛永3)頃)洲崎弁財天と呼ばれていたそうですが、付近の埋め立ての開墾を主導した南品川宿の名主・利田吉左衛門の姓からこの辺りは「利田新地(かがたしんち)」と呼ばれるようになり、神社名も変わったそうです。
こちらの狛犬は、阿吽の両方とも、毬と子、両方を前足に従えてますね。
品川沖に迷い込んだ(1798年頃)鯨の供養のために建てられたという、鯨塚。
東京都内に現存する唯一の鯨碑とのことです。
隣接する小さな公園にある鯨の像。
品川神社
1年ほど前(2019年12月)にも訪れた、品川神社。
こちらは東京十社のひとつ。
第一京浜を挟んで反対側からの1枚。
見えにくいですが、ここにも牡丹の花が。
こちらが、約1年前(2019年12月10日)に撮った品川神社拝殿。
ここ品川神社には、壊れやすいためか、現存している狛犬は非常に珍しい「備前焼狛犬」があります。保護のため、一時期防護のための金網を被らされていた時期もあったとか。
実際にあちこちに修復の後がありました。
デザイン的にはかなり古い物に見えるのですが、実際はどうなんでしょう。
都内に三か所しかないと言われる、双竜鳥居を持つ神社がここ品川神社。以前あまり意識した写真を撮っていなかったので、もう一度参拝しに来ました。
亀腹(かめばら)には狛犬(または獅子)の彫刻が。
もう一度角度を変えて。
南品川諏方神社、茂原神社、寄木神社、利田神社、品川神社の五社を巡りました。
風は少々強めでしたが、お天気が大変良く抜けるような青空で沢山の方もお参りに見えていましたが、写真的には日差しが非常に強く、位置によってはかなり明暗がはっきり分かれてしまい分かりにくい写真になってしまいました。